The Spirits of Cairn  ケアンの首達 2018

Stop-motion animation 7min. 8sec.

Directed by Shinobu Soejima 

Music Marty Hicks

​Sound Effect Misaki Hasuo

監督 アニメーション 脚本 副島しのぶ

音楽 マーティ・ヒックス 

​効果音 蓮尾美沙希

“The Spirits of Cairn” imagines a state of limbo which is the destination of those who die in childhood. The protagonist feels remorse about having died too young, but the emotion is just an echo and he has no idea how long he’s been there, why he is there, or the source of his regret. His work of interring the many necks buried below the surface continues without end. 

若くして亡くなった子供が行き着くかもしれない死後世界。行き着く先は、喜びも悲しみもない天国と地獄の狭間にある世界であり、それは”賽の河原”や”幼児の辺獄”など、様々な宗教に共通して存在している。主人公は、早くに亡くなってしまった事への罪悪感がありながらも、いつからその地にいるのかも、なんのためにいるのかも、その未練の正体もわからずにいる。地面に眠る数多の首を弔う作業は、まるで賽の河原で子供達が積み石(ケアン)の塔を作るように、どこまでも果てしなく続いて行く。

死後の世界のイメージは、それぞれの宗教・民族によって多種多様であるが、その根底には、どこか普遍的な景色が常にある。作中においても、あらゆる民族・宗教に共通して見られる、アーチ型のくぼみ(壁龕)に向かって祈りを捧げる行為、明確な死の象徴としての首の不在、ミルクの海に、川、鳥と葬送、などと言ったモチーフが見られる。そういった共通するイメージを統合し、さまざまな民族が共有できる、古態的な景色を持った世界観の中で、この物語は描かれている。

1/1

人形アニメーションの表現方法は、アニメイトの文字通り、映像の中で人形がまるで息づいているように見せる、蘇生行為のようなものだと私は感じる。それは本作の主人公である亡者、亡くなった後に魂が抜けてしまった人間を、魂を持たない人形が演じ、映像の中で息づいて来ることによって、まるで蘇生されていくメタ的な構造になっており、人形アニメーションと言うメディアそのものへの言及にもなっている。

​リサーチブック。コラージュのように散々しているイメージをつなげるための作業